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気管支喘息について、少しだけ深くいっしょに勉強してみましょう|いそご内科・呼吸器内科|京急杉田駅徒歩3分|JR新杉田駅徒歩6分|ブログ

気管支喘息について、少しだけ深くいっしょに勉強してみましょう

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今回から、気管支喘息について主に 「喘息予防・管理ガイドライン2018」と「病気がみえる vol.4 呼吸器」 をもとに、気管支喘息についてお伝えしていきたいと思います。

 

 

1章 総論

1-1 喘息の定義

気管支喘息(以下 喘息)は、「気道の慢性炎症を本態とし、変動性を持った気道狭窄(喘鳴、呼吸困難)や咳などの臨床症状で特徴づけられる疾患」です。

 

1-2 喘息の病態

喘息は、気道のアレルギーの病気のひとつです。そのメカニズムには、1炎症細胞、2気道構成細胞、3種々の液性因子が関連しています。

 

まずはアレルギーならびに、炎症反応の説明をしたいと思います。

アレルギーとは、本来異物の侵入から生体を守る免疫反応が病的に機能して、生体に障害を与えることをいいます。

 

アレルギー反応が起こると、本来からだを守るべき細胞が、炎症の原因となってしまいます。

炎症の中心となる細胞(上述した 1炎症細胞にあたります)による反応は大きく以下のように大別できます。

 

  • 好酸球を中心とした反応
  • Tリンパ球を中心とした反応 (注:近年研究が進み、自然リンパ球を中心とした反応もあります)
  • 好中球を中心とした反応

 

このなかで、喘息には好酸球と好中球の反応が主に関与しています。次回は好酸球を中心とする反応について説明したいと思います。