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結核について

[2019.06.15]

結核について (国立感染症研究所、結核予防会結核研究所のHPから以下抜粋)

 

 エジプトのミイラから典型的な結核の痕跡が見つかるなど、結核は人類の歴史とともにある古い病気である。日本でもかつては「結核は国民病」と呼ばれた。この数年は、結核の死亡率順位はつねに20 位以下であり、なかば忘れ去られようとしている。しかし、大都市の一部の結核罹患率は依然群を抜いており、集団感染事例もあとをたたない。また、開発途上 国では依然として公衆衛生上の大問題であり、交通手段の高速化、大量化、効率化によって感染者の移動も容易なことから、問題は途上国に留まらないことが指摘されている。こうしたことから、結核は「再興感染症」として再び注目すべき疾患となっている。

 わが国においては、平成12年(2000年)の新規結核患者は39,384人、結核死亡者は2,650人である。最近では、その死亡者の多くは高齢者で占められている。1970年代まで順調に減少してきたわが国の結核にかかる率は、80年代に入って減少率の鈍化を示し、さらに逆転増加傾向を示した。

 

 結核菌の特徴は増殖のスピードがゆっくりとしていることである。一般の細菌が約20分に1回分裂するのに比ベ、結核菌は15−24時間に1回しか分裂しない。このため長引く咳の場合には肺結核の可能性もありうる。

 

 感染は空気感染であり、国際線の飛行機や長距離バスの中などの密閉空間で感染が成立しやすい。 

 

 診断のための検査は

A.エックス線検査

B.ツベルクリン反応

C.血液検査

D.細菌検査

 1.痰の顕微鏡による検査   数日で結果が出る。 

   欠点:結核菌やその類似菌の違いはわからない。また菌が死んでいるか生きているかもわからない

 2.培養検査   最終的に結核菌の決定と結核の薬が効くかどうかを決めるために絶対必要な検査。   

   欠点:液体培地などの早く検出できる検査方法でも、結果がでるまでに、1週間から4週間かかる。

 3.遺伝子学的検査  痰などで検査。迅速な診断が可能であるが、どの薬が効くのかを調べることができない。

 

 結核菌はしぶとい菌なので、ある程度の期間薬で叩かないとぶり返しがある。またその間に薬に慣れて抵抗性になる(「耐性」)ので、2種類以上の薬を一緒に使うのが鉄則。最新の方式はリファンピシン、ヒドラジドという2種類を軸に最初4剤、続いて2~3剤を合計6カ月使うことになっている。

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