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世界アレルギー機構(World Allergy Organization)のWorld Allergy Week 2016の報告資料3によると、13~14歳の小児における花粉症の有病率は、世界全体で22.1%でした。
地域別にみると、
アフリカ 29.5%、
アジア 23.9%、
東地中海 20.1%、
インド亜大陸 15.8%、
中南米 23.7%、
北米 33.3%、
北欧・東欧 12.3%、
オセアニア 39.8%、
西ヨーロッパで 21.2% でした。
過去15年間を平均すると年間平均0.3%増加しているといいます。
また、同報告資料によると、気候変動によって、花粉の飛散期間の長期化や、飛散量の増加が指摘されています。例えば、二酸化炭素(CO2)の増加と気温の上昇は、ブタクサ等の花粉生産量を大幅に増加させるほか、シラカバ、ヨモギ、イネ科、スギなどのアレルギー誘発植物を対象とした研究でも、花粉飛散開始時期の早期化が確認されているといいます4。
地域によって生育する草木が異なるため、花粉症を引き起こす草木も異なり、ヨーロッパの各地ではイネ科、アメリカではブタクサ等、オーストラリアではアカシア(ミモザ)、南アフリカではイトスギが有名です。スギは日本固有種であるため、スギ花粉症は日本に特徴的な疾患です。
3 POLLEN ALLERGIES: Adapting to a Changing Climate How are you managing pollen allergies in a changing global climate? ,WAO(https://www.worldallergy.org/UserFiles/file/waw16-slide-set.pdf、2022年3月3日アクセス)
4 JETROビジネス短信 2019年5月24日「春が短いロシアでも花粉症罹患者が増加」(https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/05/b39360182034bd63.html、2022年3月3日アクセス)などの情報もある。