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びまん性汎細気管支炎|いそご内科・呼吸器内科|京急杉田駅徒歩3分|JR新杉田駅徒歩6分|ブログ

びまん性汎細気管支炎

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この疾患は両方の肺に、びまん性に(ばらばらと一様に)、呼吸細気管支(空気の通り道の一番奥の肺胞の手前の部分)の慢性炎症を特徴とします。臨床的には慢性副鼻腔炎(慢性の蓄膿症)を伴います。呼吸機能検査をすると、閉塞性障害(空気の排出が妨げられているパターン)を示します。

診断は

  • 動いた時の咳、痰、息切れがある
  • 慢性副鼻腔炎があること
  • CTで粒のような影が両肺に全体的に広がっていること

(*:非結核性抗酸菌との区別が重要です。)

  • 聴診器で異常な呼吸の音が聞こえること
  • 呼吸機能の検査で、空気を吐くとき空気が通りにくくなっていること
  • 血液検査のある検査で異常値を示すこと(寒冷凝集素価高値)

 

となっています。現実的には副鼻腔気管支症候群とびまん性汎細気管支炎は似た症状を示すので診断をきちんとつけることが大切です。

 

びまん性汎細気管支炎の治療は、少量のマクロライド系とよばれる抗菌薬(エリスロマイシンなど)を6か月間にわたって内服します。2-3か月すると抗菌薬の効果が認められ始めることが多いです。ただし安定化後も増悪がありその都度抗菌薬などで対処し、慢性期には喀痰調整薬なども用います。