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この疾患は両方の肺に、びまん性に(ばらばらと一様に)、呼吸細気管支(空気の通り道の一番奥の肺胞の手前の部分)の慢性炎症を特徴とします。臨床的には慢性副鼻腔炎(慢性の蓄膿症)を伴います。呼吸機能検査をすると、閉塞性障害(空気の排出が妨げられているパターン)を示します。
診断は
(*:非結核性抗酸菌との区別が重要です。)
となっています。現実的には副鼻腔気管支症候群とびまん性汎細気管支炎は似た症状を示すので診断をきちんとつけることが大切です。
びまん性汎細気管支炎の治療は、少量のマクロライド系とよばれる抗菌薬(エリスロマイシンなど)を6か月間にわたって内服します。2-3か月すると抗菌薬の効果が認められ始めることが多いです。ただし安定化後も増悪がありその都度抗菌薬などで対処し、慢性期には喀痰調整薬なども用います。