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日本内科学会雑誌に不整脈の最新治療の特集がありましたので、今回のブロ
グはそのシリーズを少しずつ抜粋し一部改変してわかりやすい形でご紹介して
いこうと思います。(日本内科学会雑誌 114巻、2号、149頁~214頁、2025
年)
心房御細動という不整脈があります。放置すると脳塞栓症や心不全などを
併発することがあり、時に致死的となりえます。
【心臓はふだん、電気信号によって、規則正しく収縮を繰り返しています。
心房細動は、この電気信号が何らかの原因で乱れ、心房の壁が細かく震えた
状態(細動)になります。下図 (公益財団法人 日本心臓財団のHPより】
現在、日本では約100万人が心房細動を患っています。さらに高齢化に
よる有病率(単位人口当たりの患者数の割合)の増加が懸念されています。
心房細動の診断には12誘導心電図やホルター心電図を使うのが一般的
です。(12誘導心電図はたいていどこの医療機関にもあると思います)
ただし症状のない場合や、発作性の場合(発作的に一時的に心房細動が
起き、また普通の脈に戻ってしまうタイプのもの)は、発見が遅れることが
多いです。そのため、日常生活での早期発見が重要視されています。
心房細動などの不整脈をモニターする方法としては、
などがあり、個々の症例で合ったものを選ことが大切となります。実際
には、クリニックでは検脈(手首などに人差し指と中指をあてて脈を診る
方法)、12誘導心電図などが行われ(一部の医療機関ではホルター心電図
まで)、そのあと必要ならば高次医療機関に精査のための紹介となるケースが
多いです。