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日頃発熱外来を行っていて、従来論文で言われていることが、やっぱり当たり前だけれど、そうなんだなあと思ったことがありますので、記載いたします。
新型コロナウイルス感染症の症状 ワクチン接種2回以下と3回以上で現れやすい症状は? (Nakakubo S, et al. Lancet Infect Dis. 2023 Jun 30. [Epub ahead of print] )
対象:2022年4月25日~9月25日(オミクロン株BA.2およびBA.5の流行期)に、札幌市で新型コロナウイルス感染症と診断され療 養判定システムに登録された15万7,861人(年齢中央値33歳)
方法:ワクチン接種回数2回以下と3回以上の群に分け、12の症状発現(発症5日以内)のオッズ比を計算した。
その結果以下の症状が出やすさに違いがあったと報告されている。
接種2回以下の新型コロナ感染症患者で現れやすい症状 :全身症状が強い
食事摂取量の低下 、38℃以上の発熱、関節痛・筋肉痛 、 強い倦怠感 、頭痛嗅覚・味覚障害、下痢 、息苦しさ
接種3回以上の新型コロナ感染症患者で現れやすい症状 :上気道症状が主
鼻汁、 咳、 咽頭痛、痰
個人差はありますが、副反応がなければワクチンの接種の利点はある可能性が高いです。