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前回までは、咳喘息などの病気について解説してきました。今回は胃からの内容が逆流する刺激でおきる病気、胃食道逆流症と、それによる咳をみてみたいと思います。
胃食道逆流とは、胃酸や胃内容物が胃から食堂に逆流することです。
それにより何かの症状が出た場合、胃食道逆流症と呼びます。
逆流物が食道の下の方を刺激したり、上までいって喉を直接刺激したりして咳がでます。
この病気は胃カメラで食道を観察しても食道に病変を認めないことも多いです。
ではどうやってこの病気を見つけるのでしょうか?
まずはこの病気を疑うところから始まります。幸いこの病気にはほかの病気にはない症状の特徴がいくつかあります(下の太字の部分)。
まず以下の症状を伴うときに疑います
はっきりとした診断は
胃カメラを行った後特に食道がんなどがないことを確かめ、胃食道逆流症に対して、強力な胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害剤)などの治療で咳や胸やけが改善すれば診断となります。
治療は上に述べた、プロトンポンプ阻害剤のほか、消化管の動きを改善させる薬を併用したりします。そのほか肥満の解消、禁煙や禁酒をおこなったり、カフェリン、チョコレートなどを控えることもすすめられます。