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胃食道逆流症|いそご内科・呼吸器内科|京急杉田駅徒歩3分|JR新杉田駅徒歩6分|ブログ

胃食道逆流症

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前回までは、咳喘息などの病気について解説してきました。今回は胃からの内容が逆流する刺激でおきる病気、胃食道逆流症と、それによる咳をみてみたいと思います。

 

胃食道逆流とは、胃酸や胃内容物が胃から食堂に逆流することです。

それにより何かの症状が出た場合、胃食道逆流症と呼びます。

逆流物が食道の下の方を刺激したり、上までいって喉を直接刺激したりして咳がでます。

この病気は胃カメラで食道を観察しても食道に病変を認めないことも多いです。

 

ではどうやってこの病気を見つけるのでしょうか?

まずはこの病気を疑うところから始まります。幸いこの病気にはほかの病気にはない症状の特徴がいくつかあります(下の太字の部分)。

 

まず以下の症状を伴うときに疑います

  • 胸やけなどの胃食道逆流の症状
  • 咳払い、声がれ、のどの異常などの胃食道逆流の症状
  • 会話、食事、運動、床に就く、朝起きてすぐ、上半身を前に曲げるなどで、咳が悪化する
  • 咳こんで嘔吐する
  • 副作用として咳をだす薬を飲んでいない、咳喘息、副鼻腔気管支症候群などに対する治療が効かない、もしくは効果不十分で昼間の咳が残存する場合。

 

はっきりとした診断は

胃カメラを行った後特に食道がんなどがないことを確かめ、胃食道逆流症に対して、強力な胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害剤)などの治療で咳や胸やけが改善すれば診断となります。

 

治療は上に述べた、プロトンポンプ阻害剤のほか、消化管の動きを改善させる薬を併用したりします。そのほか肥満の解消、禁煙や禁酒をおこなったり、カフェリン、チョコレートなどを控えることもすすめられます。