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高齢者の咳|いそご内科・呼吸器内科|京急杉田駅徒歩3分|JR新杉田駅徒歩6分|ブログ

高齢者の咳

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高齢者で8週間以上続く咳の原因としては、咳喘息や副鼻腔気管支症候群が多く、非高齢者と同様の病気が多かったという報告があります。特に高齢者では、以前お話しした(慢性の蓄膿症に、喫煙が原因でない慢性気管支炎を合併した病気である)副鼻腔気管支症候群の割合が慢性の咳の原因として多いのが特徴です。

また高齢者の特徴として、複数の疾患が慢性の咳の原因として存在することを考慮しなければなりません。(たとえば、慢性気管支炎と血圧を下げる薬の副作用の合併やさらに心不全の合併などです。)

 

高齢者では、のどに分布している神経の数が減っていたりして、咳の反射がおこりにくくなっています。さらに脳血管障害(脳梗塞や脳出血)などを併発するとさらに咳の反射が起こりにくくなります。こうした結果、高齢者では、食物や唾液を気管に誤嚥しても咳が出ず、結果的に肺炎になりやすい(誤嚥性肺炎)という特徴もあります。

 

高齢者の咳反射の低下している患者さまには、咳を副作用にもつ血圧を下げる薬を、誤嚥性肺炎防止のために時に用いることがあります。

 

また肺炎一般の予防のため、肺炎球菌やインフルエンザウイルスに対するワクチンを接種しておくのは強く勧められています。