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新型コロナウイルスと気管支喘息 症状の違い|いそご内科・呼吸器内科|京急杉田駅徒歩3分|JR新杉田駅徒歩6分|ブログ

新型コロナウイルスと気管支喘息 症状の違い

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新型コロナウイルスにかかってしまったときの症状をまず復習すると、

(新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第5.2 版 より抜粋)

1. 発症から 1 週間程度で回復する人(後述する軽症~中等症Ⅰ)が多い(約 80%)が,一 部の人(約 15%)では発症から 1 週間程度で酸素投与が必要(後述する中等症Ⅱ)となり, さらに発症から 10 日目以降に集中治療室で治療が必要となる人(後述する重症)がいる(図 2-2)。この重症化するリスク因子も、このごろわかってきています。

 

2. 新型コロナウイルスにかかってしまった人 の症状とその頻度は、

発熱,咳,息切れのいずれか ・・・70%

発熱・・・ 40%

咳 ・・・50%

息切れ ・・・29%

筋肉痛 ・・・36%

鼻汁 ・・・6%

咽頭痛 ・・・20%

頭痛 ・・・34%

嘔気・嘔吐 ・・・12%

腹痛 ・・・8%

下痢 ・・・19%

嗅覚または味覚異常 ・・・8%

 

このように、新型コロナウイルス感染症では咳の症状は、1週間程度で軽快もしくは逆にその後呼吸状態が悪化していくという動的な経過をとるのに対して、気管支喘息の咳は時刻による変化はありますが、そのまま数週間持続するという点が異なります。

その他にも、新型コロナウイルス感染症は病原体による感染症なので、発熱、頭が痛い、体がだるいなどのほかの症状を伴うことが多いです。これに対して気管支喘息では、気管支炎や肺炎を合併しない限り、原則発熱などの症状は伴いません。

まとめると、気管支喘息では、咳などの単純な症状が、時刻による程度の変化をしめしながらも数週間持続する点が特徴です。