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慢性気道炎症性疾患|いそご内科・呼吸器内科|京急杉田駅徒歩3分|JR新杉田駅徒歩6分|ブログ

慢性気道炎症性疾患

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さて、前回までは病原体による咳、もしくはそれによって気道の反応性が一過性に敏感になり感染後に咳が残るパターンをみてきました。

 

それ以外の慢性の炎症による咳として、

 

  • 慢性閉塞性肺疾患 (肺気腫、慢性気管支炎)
  • 副鼻腔気管支症候群
  • びまん性汎細気管支炎
  • 気管支拡張症
  • 副鼻腔炎
  • 後鼻漏症候群

 

があります。例えるなら川の上流は鼻、中流は気管、下流は肺の奥の方(末梢)の気管支と考えられます。

では上述した6個の病気について一個ずつお話していきたいと思います。

 

  • 慢性閉塞性肺疾患は、タバコの煙を長期に吸うことでできる病気です。検査すると肺の空気の通りが悪くなっているパターン(閉塞性障害)を示します。気道の奥の方のとても細い部分が炎症を慢性的に起こしたり(慢性気管支炎)、肺の一番奥の小さな袋の部分が壊れたり(肺気腫)して、あたかも風船のゴムがこわれて縮まなくなった状態になり、空気が出ていきにくくなっている状態です。

(注: 空気の流れの悪くならない 慢性気管支炎もあります。)

治療は、禁煙、気管支拡張薬(抗コリン剤とよばれるもの)の吸入などです。悪化していけば、気管支拡張薬(β刺激薬とよばれるもの)の追加、内服薬の追加、それでも日常生活がおびやかされれば、24時間中酸素をつけての生活(在宅酸素療法)となります。